民主党の分裂が決定的となった。「変えてくれる」という国民の期待を背負って政権を獲った、あの興奮から3年。残念ながら、渡部恒三氏が「何百回謝っても、謝りきれない」と嘆いたほど、民主党政権は迷走し続けた。
分裂は残念だ。が、消費税やTPPといった重要政策でことごとく対立したまま政権を運営するよりは、ここで別れた方がすっきりもするだろう。どちらも恨みっこなしだ。
3年前、当時の鳩山由紀夫首相は所信表明でこう言った。「つまずくこともあるでしょう。頭を打つこともあるやもしれません。しかし、後世の歴史家から<21世紀の最初の10年が過ぎようとしていたあの時期に、30年後、50年後の日本を見据えた改革が断行された>と評価されるような、強く大きな志を持った政権を目指したいと思っています。」
歴史家は民主党政権をどう評価するのだろうか。