善意の競争

 私は仕事柄、選挙の応援演説をした経験がある。その際心がけているのは他候補(他党)の批判をしない事である。批判したって何も始まらないし、それよりは候補者本人(政党)のPRに時間を割いた方がましだ。話の途中でヒートアップしてポロッと批判めいた言葉が出てしまう時もたま~にあるが、その後でじっくりと反省する。

 前々回のブログで「包容力が大事」と書いたが、政治に限らず、社会全体がだんだん「包容力」を失いつつあるな、と感じている。「自分たちの言っている(行っている)ことが正しい」と思うのはそれで結構だし当然なのだが、もう少し異なる意見にもよく耳を傾け、そしていったんは受け入れる勇気も必要である。

 いつだったか、国際教養大学で韓国の駐日大使が講演した際、彼はこんな事を言っていた。「両国が不幸な歴史を乗り越え、お互いに認め合い、高みを目指していく。そんな善意の競争が必要だ」。国政も善意の競争を!国民がそれを求めている。

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