キャンプ直前、北海道日本ハムとオリックスが大型トレードを敢行した。日ハムは何とチームに欠かすことのできない糸井嘉男外野手を放出、これにはダルビッシュがツイッターで「ありへえん」とつぶやくほどサプライズな出来事である。
それにしてもドラフトの菅野、大谷指名といい、ダルビッシュや田中賢介のメジャー行きを容認することといい、日ハムの戦略は大胆である。それでも筋は通っている。要するに中長期的なものの見方をしている。今回も糸井が来季にもメジャーへ行く可能性を考えて、敢えて放出し、代わりに将来の内野のリーダー的存在として大引を獲得している。オリックスは内野陣は充実しているとはいえ、チームリーダー候補の大引を出したことは意外と痛いと思う。
日ハムはペナントレースでは何だかんだで最近は安定した戦いを行っている。将来を見据えた数々の仕掛けは球界だけでなく、いろんな分野において参考になるかもしれない。