議会のチカラ

 来週から始まる3月定例会は来年度当初予算の審議が中心となるが、その中に私が過去、一般質問で提案したものが3つほど計上されている。

 スポーツ合宿、コンベンション誘致の推進は交流人口増加を目指したもの。中学生の海外派遣事業は異国の文化に触れることで広い視野をもち、かつ日本の伝統や文化の素晴らしさに気づくことを目的としたものである。事業実施を決断して頂いた市長に感謝したい。

 恐らく、これは私の議員活動における「実績」というものに入ると思うのだが、決して私ひとりの力によって実現されたものではない。よく「●●を実現しました!」と選挙のリーフレットに載せる議員がたくさんいて、それを見ると有権者は「この事業は●●さんひとりのおかげでできたのだ!」と思ってしまう。議員になる前の私もそうだった。

 しかし議員になって、提案を実現させるためにはひとりの力ではなかなかできない、という事に気づいた。今回だって、私は“一般質問”という表舞台で提案しただけであって、実はずっと以前から委員会や閉会中に当局に同じことを提言した方もいただろうし、現に「中学生海外派遣事業」は私の一般質問後にも決算審議で高橋聖悟議員や佐藤清春議員(現:議長)が後押しとなる発言をしてくれた。

 議員同士はもちろん、選挙になると“敵”である。しかし、普段は市長をはじめとする当局をチェックし、そしてよりよい政策を実現されるために一丸とならなければならない。いま試されているのは議員個々の力もそうだが、それ以上に“議会力”なのかもしれない。

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