横手市議会基本条例の第2条3項には「議会は、言論の府であることを十分に認識し、積極的な議員相互間の自由討議を行い、市政の課題に関する論点及び争点を明らかにするよう努めるとともに、議決責任を認識し、積極的な情報公開に取り組み、説明責任を果たすものとする」と謳われています。
今日から一般質問が始まりました。4名の先輩・同僚議員が登壇したわけですが、その中から寿松木孝議員の一般質問について・・・横手かまくらFMで聴かれた方もいると思います。
孝さんの質問は市民の皆さんの間で関心の高い「温泉について」ということで、民間譲渡した2施設が経営難によって市に返還された結果を踏まえて、今後の方向性を問う内容でした。
「まずはスケジュールから・・・」ということで、孝さんはそこから入っていったのですが、新型コロナウィルスの影響を理由に明示できないという答弁が返ってきました。
実はスケジュールについては、11月24日に行われた議員懇談会で議会に示されています。しかし、この会議は非公開の扱いで、マスコミも傍聴できません。私たちは中身を知っていながら、市民の皆さんに説明することができない状態にあります。
当時の資料をもう一度読み返してみましたが、スケジュールだけの部分を見ても特段、隠す必要はないものだと私は感じています。孝さんも同じで、これであれば議場で説明していただけるだろう、そこから議論を深めていこうという考えで質問したのだと思います。
ところが、その入口部分でゼロ回答。しかもナンバー2である石山副市長の答弁です。孝さんはもはや議論する意味なし、と判断して質問をやめてしまいました。
市当局も、そして議会も市政の重要課題について市民の皆さんに情報を公開し、説明する責任を負っています。しかし、このような状態では私たち議会はその責任を果たすことができません。確かにプライバシーなどのからみで公開できないが、議会には報告しなければならない案件はあるでしょう。けれども、今回の温泉に関しては、スケジュールに絞って考えても、なぜ明らかにできないのか私には理解できません。
こういった姿勢を崩さない限り、第2次横手市総合計画の“まちの将来像”「みんなの力で 未来を拓く 人と地域が燦くまち よこて」はいつまでたっても実現しないと思うのですが・・・