政治家の信念

 消費増税法案が衆議院を通過した。民主・自民・公明の3党がお互いの主張を譲り合いながら合意させた法案だが、与党・民主党からは57名の反対、16名の欠席・棄権者が出た。そして、自民党では中川秀直氏が欠席した。

 いつぞやのブログでも書いたが、私は消費税率の引き上げはいずれ必要だが、国民に負担をお願いしなければならない時に、国会議員自らの定数すら削減するのか、しないのかはっきりしない段階での法案提出には懐疑的であった。今もその考えは変らない。要は小沢グループやみんなの党が盛んに訴えている「増税の前にやることがある」という立場だ。

 今回、反対した議員に対しては「選挙目当てで反対した」という声も聞こえてくるが、それは違う。どんなにボロクソに言われようと政治家は最後は自分の信念を貫く。それは反対の議員であっても、賛成の議員であっても、だ。甘い、と言われそうだが私はひとりの地方議員としてそれを信じている。だから、非常に緊迫した中で反対、または賛成という重い決断を下した国会議員の方々のそれぞれの気持ちは尊重すべきだ。そう思う。

 

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