石破首相側が衆議院の新人議員に10万円相当の商品券を配っていたとの報道が昨夜一斉に流されました。
まず前提として、企業・団体献金の是非が国会で議論されている中でのこうした行為はどう弁明しようが完全にアウト。石破政権が最大の窮地に陥ったことは間違いありません。
それにしても、タイミングが良すぎないか?と思います。その前日には夏に改選を控えた西田昌司参議院議員が事実上の退陣を要求、さらにその二日前にはかつての“三頭政治“メンバーである岸田、麻生、茂木氏が会食しています。呼吸を合わせたかのような自民党内の動き、石破おろしの狼煙が上がったということなのかな?
さて、一昨日の西田氏の発言ですが、要は「石破首相では参院選は負けてしまう(←自分も落ちるかも)。だから選挙の顔を変えなければならない」という悲痛な訴えだったと思います。
かの重鎮・二階俊博氏はこんな事を言っています。
「誰々さんでは勝てないというのは失礼な話だ」
負けそうだからといって他人のせいにするな、という意味でしょう。
西田氏の政治思想は私のそれと相容れない部分が多々ありますが、歯に衣着せぬ正論もあり、信念ある「漢」と一定の敬意を払っていました。それだけに今回の発言にはがっかりさせられました。保守ではなく、保身ですね。