総務文教・産業経済常任委員会合同行政視察

 西部地区多機能直売所構想(←詳しくは3月18日のブログ参照)のモデルのひとつである鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチャーノ」に行ってきた。産業経済常任委員会との合同である。店は合併前の櫛引町の国道沿いに位置している。店の横には奥田シェフがプロデュースした山形産缶ジュースの自動販売機があった。

 

 この店は奥田シェフが地元の農産物の素材を活かしてつくった料理が評判を呼んで数カ月先まで予約が埋まっているほど人気がある。私たちが到着したのは11時過ぎであったが、すでに数台の車が停まっていて開店を待っていた。平日にも関わらず山形ナンバーの他に新潟、仙台、福島といった隣県のナンバーも。

 ランチをいただきながら奥田シェフのお話を伺う。多岐にわたるお話であったが、地元の食材に「物語」をつける。地域(特に農家)に愛される。そして、人材育成にも力を注いでいるという部分に興味をひかれた。そして思ったのは、この構想を左右するのは「人」だという事。これは今日参加した全員が想いを共有したはずだ。それくらい、奥田シェフの地域や店(料理)に賭ける情熱は素晴らしかった。

 アル・ケッチャーノの後はこれも旧櫛引町にある「産直あぐり」へ。澤川社長からお話を伺う(←澤川社長の息子さんは横手の某ぶどう農家で修業した経験がある)。市所有だった土地・建物が無償譲渡され、今年度から自立(株式会社)。

 この地域は果樹が盛んでそれを活かしたジュースやジャム等の加工品で売り上げを伸ばしているという。来客数は年間25万人で年商は約3億6千万円。専業農家や後継者が増えた等、地域に活力を生み出している施設であった。「食と農」に力を入れている地域を視察すると本当に刺激になる。横手もがんばらねば。

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