もう過ぎてしまった話だが、ソチ五輪が閉幕した。感動のシーンの連続だったが私の一番の名シーンはフィギュア女子である。浅田真央選手のフリー演技が終わった後、佐藤信夫コーチの姿が映し出された。涙を堪えて、じっと浅田選手を見つめていたその表情にグッときた。選手だけでなく、コーチや関係者も一緒に戦っている。それを象徴するシーンであった。
国会では、超党派のスポーツ議員連盟プロジェクトチームの遠藤利明座長が遅くとも来年4月までにスポーツ庁が文部科学省の外局として設置されるという見通しを示した。これによって、国のスポーツ振興策が進むだろう。明るい話だ。
外交や安全保障、経済、福祉といった分野では与野党バラバラの感があるが、スポーツ政策となると対立点はほとんどないだろう。だから五輪は「平和の祭典」であり、スポーツが世の中に必要な証でもある。そして、それはスポーツのみならず、文化芸術もそうである。そういう意味では今秋、県で行われる国民文化祭も文化芸術振興策の充実を図る上で重要なイベントとなるだろう。