寿松木孝議員もブログで書いていますが、関連して・・・
昨日の国会は衆議院予算委員会で野田佳彦前首相が質問に立った。首相経験者が予算委員会で質問するのは異例中の異例だという。予算委員長から指名された時には自民党席からも拍手が起きたほどの安倍首相との注目の対決は見応えがあった。
メインは4年前、野田氏が衆議院解散の条件として当時の安倍総裁に約束させた議員定数の削減。次期通常国会で結論を出すといいながらいまだに果たせていない事実を突き付けて迫ったのだが、首相は「私たちにも責任があるが、あんたがただって責任あるでしょ」と言い放ち、論点のすり替えに必死であった。
税と社会保障の一体改革。国民に負担をお願いするためには、その前に自分たち国会議員が身を切らなければならない。その信念があるか、ないか。そこが野田氏と首相の違いであり、昨日の論戦で改めて明らかになった。
首相は野田氏に先立って午前中に質問に立った自民党の閣僚経験者への答弁ですでに定数削減の実施時期を前倒しすることを明言したが、これは明らかに野田氏に突っ込まれるのを恐れて急きょ仕込んだとみるのが妥当。要するに首相はビビッていた。
最終盤、「自画自賛しないで、批判にも耳を傾けなさい」と“首相の先輩”として忠告した野田氏にウンウンと頷いていたのがその表れだろう。。
P.S.写真の一番右に写っている議員は小田原潔さんという自民党の二期目の方ですが、与野党関係なく真剣に質疑に耳を傾けている姿に好感が持てます。