2日間にわたって行われた「民主党東北地方自治体議員フォーラム」。非常に有意義な研修会だった。
以下に、各講演会でのポイントと私が参加した分科会の模様をかいつまんで。
●講演会「事業仕分けの現状と今後の課題」 講師:熊谷哲氏(写真:京都府議会議員 必殺仕分け人) 政治不信の要因のひとつは「透明性がない」こと。事業仕分けはここを突き破った。定義は1、外部の目線で行う 2、公開でやる 3、「そもそも」論から始める。
●講演会「地域経済と観光振興」 講師:清水慎一氏(JTB常務取締役・立教大観光学部特任教授 仙台駅の「牛タン通り・すし通り」の発案者) 観光振興は首長しだい。民間とのパートナーシップを確立し、住民の意識を変えることが大事。地域の20年後はどうなっているか?を問いかける。すると、「観光」がみえてくる。
●講演会「地域農業の再生と課題」 講師:篠原孝氏(農林水産副大臣・衆議院議員 “地産地消” の名付け親) 戸別所得補償制度はヨーロッパでは当たり前の政策。そこには限界集落がない。日本全体を都市近郊型農業と位置付ける意識を持とう。小沢一郎氏は「地域の消防団が存続できる社会を目指す」といった。その想いが戸別所得補償制度につながっている。
●分科会「地域主権と地方財政」 熊谷氏の講演をうけての分科会のため、内容の大半は事業仕分けの話題に。冒頭の自己紹介で、私が「今週、横手市は事業仕分けをやります」と発言したら、案の定、参加者から矢継ぎ早に質問が。懸命に答弁。熊谷氏からは「世の中には“なんちゃって事業仕分け” があるから注意深くみるように」とのご指摘をいただく。ポイントは講演でも触れたとおり、「外部の目」と「そもそも」。
●講演会「秋田県4年連続学力トップクラスの秘密」 講師:阿部昇氏(秋田大教育文化学部教授) 秋田のすごいところは無答率(白紙回答)が少ないこと。それはクラスで「みんなで考える、意見を述べ合う」授業をしているから。それを学力向上に結び付ける戦略を教師が持っている。
昨夜の大懇親交流会には枝野幹事長も駆けつけた(写真)。挨拶で「六本木ヒルズの発展だけをみて日本が発展してると思う風潮になってはいけない。地方の活性化こそ、日本発展のカギだ」と鼓舞される。
名刺交換をお願いしたら、「お、横手。横手やきそば食べたいんだけど、なかなか機会がなくてねえ」 思ったより、気さくな人だった。