今さらですが、先々週の全若報告です。
1年4ヶ月ぶりくらいの塩竃市。まず、ブロック総会と研修①を塩竃市役所で。
任期満了に伴い、代表の奥山豊和議員が退任し、新代表に土見大介・塩竃市議を選出。私の後を受けてがんばってくれた豊和君。まずはお疲れさん・・・なのだが実は彼にはさらなる重責が待っている。詳細は近々、本人ブログで明らかになると思います(もうUPしちゃってたりして・・・Facebookにはすでに書いてました)。そして、私は半永久的に顧問なんだそうです。
研修①は佐藤昭・塩竃市長の講演であった。17.37㎢に54,000人が暮らす東北一の過密都市・塩竃。その特徴を活かして「どこからでも歩いて20分で行けるまちづくり」を目指しているのだそう。
地方創生における塩竃市の取り組みを興味深く拝聴したのだが、それ以上に心に残ったのがその前段で触れられた市長就任直後から始められた行財政改革のお話だった。
宮城県庁の土木技術者だった佐藤市長は平成15年に初当選して現在3期目なのだが、就任したころの塩竃市の財政は魚市場の特別会計を繰上充用(←次年度のお金を使わなければ清算できない状態)しなければならないほど悲惨だったという。そこで庁内から手上げ方式で40名の職員を企画員として選び、委員会をつくった。まちづくりの財源をどうするか?どう改革するか?を日々、議論した。
具体的にやったのはリストラ。職員給与の削減は労働組合との激しい折衝の末、納得していただいて3年間で5億円。そして、職員数も退職不補充という形で約200名減らした。
こうして市の財政は危機を脱したのだが、振り返ると「反省はある」という。幹部候補生がいなくなり、組織が疲弊した。本来あるべき姿ではない。だから、これからの10年をどういう形でバトンタッチしていくかが私の仕事と話された。76歳、年齢を感じさせない若々しさと率直な物言いが印象的だった。何となく、首長と国会議員を務められたどなたかに似ているような気がした・・・
研修②は市役所から徒歩10分くらいの会場で「地方創生へ向けた課題の整理」のワークショップ。新代表となる土見さんが「ブロックにおける地域の共通課題を集約し、関係機関に対し意見書を提出する」という方針を打ち出したことに伴う研修である。
まずは各自、地元において課題と思われることをペーパーに書いていく。
そして、挙げられた課題が共通している人たちで3つの班をつくり、模造紙にペタペタと現状、背景などを書いた付箋を貼っていって、発表。
今回は課題の整理にとどめて、おしまい。ワークショップは連続講座にするらしく、今後形にしていく予定だそうです。