また延期?

自民党の萩生田光一幹事長代行が昨日のインターネット番組の中で、10月に予定されている消費税率10%引き上げを先送りする可能性に言及しました。菅官房長官がすぐさま否定し、萩生田氏本人も「個人の見解」と釈明したそうですが、安倍首相の“側近中の側近”といわれている方の発言だけに大きな波紋を広げています。

安倍政権の下で過去二回にわたって延期されている消費増税。「リーマンショック級の出来事が起こらない限り再々延期はない」という首相の言葉を信じて企業等は準備をしてきているはず。よりによって予定まで半年切ったこの時期に・・・世間を混乱させる発言としかいいようがありません。

萩生田氏は「6月の日銀短観の数字をよく見て・・・」と話しています。これって、アベノミクスが成果を出していないということを身内が認識しているっていうことですよね。今回の増税の際には軽減税率や景気対策もセットで実施されます。これもまだ増税をやる環境にない、という証明でもあります。

消費税に対する私の考えは、国の財政を考えると「10%やむなし」です。ただし、それは7年前の党首討論で自民党総裁だった首相が、当時の野田首相と約束した議員定数の大幅削減、いわゆる“身を切る改革”を断行してから国民にお願いする話。それをほぼやっていない今の段階においての増税は筋が通らないと思っています。

それにしても萩生田氏、「(増税をやらないのなら)国民に信を問うことになる」と首相じゃないのに踏み込んだことも言っています。きな臭くなってきましたね。

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