議会改革推進会議の行政視察。今回、私の中での一番のテーマは「改革に取り組む組織体制」について学ぶことでした。簡単に説明すると議会改革推進会議は常任委員会や特別委員会という位置付けではないので議会内での権限はさほど強くありません。「何回も集まって真剣に議論しても・・・」というジレンマを抱えているというのが委員一同の偽らざる心境です。
伊達市議会も柴田町議会も議会改革に関しては議会運営委員会を中心に推進しています。改革はやはり議会運営の範疇という至極、常識的な考えからそうした体制となっているようでした。納得です。
9月定例会が終われば横手市議会は任期の折り返しということで各組織のメンバー替えが行われます。議会改革推進会議も現状では各会派から按分で委員が選出されますが、議論の末に出した結論を議会としてスムーズに反映させるためには、委員構成の見直しが必要なのではないかと私は思います。
私案としては3つあります。①議会運営委員会が担う②議会運営委員会、各常任委員会、広報広聴委員会の委員長で構成する③会派の代表で構成する
①は伊達市議会、柴田町議会のやり方、②はいわば議会の“執行部”ですので日頃の情報共有という面からも有効だと思います。そして③の考え方は伊達市議会で政策討論会の説明を受けた時の「会派で決めた方が物事が進む」という意見から。会派制の存在意義を上げることにもつながりますし、会派内での議論も活発になるかと・・・もちろん、①②③とも議長と副議長が加わります。
また、両議会とも議長任期は4年でした。横手市議会のように申し合わせで2年交代という体制ではありません。強いリーダーシップの下でじっくりと取り組めますし、「議長になりたい人を選ぶ」から「議長になってほしい人を選ぶ」という形にも変わってきますので私たちもいずれ4年任期にした方が良い、というのが委員共通の感想だったと思います。
横手市議会で試みようとしている高校生との懇談会は柴田町議会がワールドカフェ方式で行っていました。
「まず、やってみよう!」。それがなければ改革は進みません。やらなければならないことが、まだたくさんあります。