いとこの“いっちゃん”は真面目な顔で眠っていた。今にも起きて、仕事に出かけるような、そんなかんじの顔だった。
いとこの家は東急東横線・日吉駅と綱島駅の中間くらいにある。写真は家を出てすぐの綱島街道。ここを家族で何度も、何度も歩いたのだろう。
土曜日は納棺式が行われた。聖句を聞き、主の祈りを捧げ、愛唱歌であった讃美歌「聖なるかな」を唄った。でも、涙であまりきちんと唄えなかった。いっちゃん、逝くの早すぎるって・・・
秋田で生まれ、岩手で育ち、高校卒業後上京し、真面目に働いた。そして、愛する家庭を築き、横浜に居を構えた。40年の生涯を彼は一所懸命に駆け抜けた。そう思う。
今朝、帰横する前にもう一度顔をみにいった。別れを告げに行ったのだけど、その言葉はかけなかった。なぜなら、いつかまた、天国で会えるだろうから。
いっちゃん、またうまい酒飲もうな。