弥生

 弥生3月。私はこの月が一番好きだ。自身の誕生月ということもあるが、長く、厳しかった冬を超えて春の日射しが感じられるようになることと、何より卒業式のシーズンだからである。議員になって卒業式に出席する機会が多い。いつも、卒業生の涙には心洗われる。

 昨日は議会の総務文教常任委員という立場で雄物川高校の卒業式に出席した。高校の卒業式というのは、自身の卒業式以来である。

 小・中学校の卒業式とまた一味違う感動があった。何というか、涙も含めて、卒業生一人ひとりの顔がすっきりしている。大人として、社会に羽ばたこうとしている希望に満ち溢れた顔、顔、顔・・・。

 当時の私もそうだった。早く一人暮らしをしたくて、早く仙台に行きたくて、そして、未来には希望しかないと思っていた。希望とは挫折や絶望を経験しながら、自分でつかむものと知ったのは社会人になってからだ(笑)。

 昨日の卒業式では、答辞のあたりから泣き始めたほとんどの女子をフォローするように男子生徒が一所懸命唄う姿が印象的だった。君たちが歩き始めようとしている社会は甘くない。厳しい。でもあの時のようにお互い助け合って、そして自立した大人になっていくこと。それが希望への第一歩なんだよ、と一応、人生の先輩としてメッセージを送りたい。

 卒業、おめでとう!

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