温泉施設の返還は理解を得られるのか?

6月定例会が始まりました。5月臨時会に引き続き、原則マスク着用です。アベノマスクはまだ来ません。

今回の焦点となったのが、民間譲渡した温泉施設「さわらび」、「ゆーらく」が横手市に返還されることによる維持管理費を盛り込んだ今年度一般会計補正予算案(第4号)です。これは、「鶴ヶ池荘」を含め3施設を運営していた会社が、新型コロナウィルスの影響で経営状態が悪化し、運営を鶴ヶ池荘に絞りたいとする意向を示したことによる予算措置です。

定例会前に、産業建設常任委員会が協議会を開き意見交換したようですが、その際に議会側(産建)からは①協定書、契約書とも3施設一体であったことからして、返還も3施設一体が筋だ②2施設の返還を求める場合は鶴ヶ池荘の経営継続が可能と判断できる根拠を示すことという指摘がありました。

市当局はその指摘に対して2施設の返還を認め、鶴ヶ池荘は継続するという方針を決めました。しかし、鶴ヶ池荘の経営が継続できるという“根拠”は示されていません。また、この運営会社は鶴ケ池荘の隣にある農産物直売所「山菜恵ちゃん」の指定管理者ですが、これも期間途中で辞退するという申し出をし、今定例会で指定管理者変更の議案が上程されました。

今日の本会議ではこの件に関しての質疑が相次ぎました。聴いているうちに私も盛り上がってきて、挙手しました。そもそも、温泉に限らず何を運営するにしても「計画」あってこそです。鶴ヶ池荘一本に絞って運営するならば、数字を伴う根拠を持った経営計画を示すことが当然です。しかし、市当局はそのような具体的な計画を運営会社から示されないまま2施設の返還方針を固め、議会に認めさせようとしています。でも、それなしに認めて下さいと言われても責任ある判断できませんよ・・・という趣旨の質問をさせていただきました。

論戦の舞台は来週からの一般質問や常任委員会・分科会に移りますが、ぜひ当局は議論の前提となる経営計画を運営会社に求め、それを示していただければと思います。はからずも、この件で何人かの経営者の方々と意見交換させていただきました。全員、市の方針については手厳しい意見をお持ちでした。それを重く受け止めながらの議論、判断となりそうです。

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