小沢一郎氏の胸中

 小沢一郎氏を迎えようとしている雛壇。その向こうの席は超満員(京野公子秘書氏発表で420人)であった。

 午後4時ちょっと前に小沢氏到着。元衆議院議員の川俣先生が駆け寄る。それに「おぉ~!」と笑顔で応える小沢氏。会場からは割れんばかりの拍手。世論調査で彼に対して厳しい結果が出ているのが不思議なくらいだ。正直、私のまわりにも「大きい声でいえないが、実は私、小沢一郎ファン」という方々が結構な数、いる。

 京野衆議院議員への激励という形で挨拶に立つ。話題はやはりTPPと消費税。TPPに関しては「自由貿易は進めるべき。でも、はっきりものをいえない日本の国民性を考えると(交渉で)米国にいいようにやられてしまうのではないか」との懸念を表明。消費税に関しては「(行財政改革を)やりきって、それでも(財源が)足りないっつーんだったら国民の皆さんにお話ししなければいけない」という立場。今日はやんわりと野田政権を批判した、という印象だった。

 そして、最後に「我々(民主党)の政権だから支えなくちゃいけないとも思っている」とも。そこに小沢氏の揺れる胸中をみた。時間の許す限りテーブルを廻り、握手し、記念撮影に応じ、笑顔で去った小沢氏。今月末の裁判結果しだいでどう動くか。政界も、マスコミも、そして国民も彼の一挙手一投足に注目するだろう。その是非はともかく、まだまだ小沢氏はこの国の政治のど真ん中にいる。

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