尾身会長らの提言

政府の新型コロナウィルス感染症対策分科会の尾身茂会長らの専門家有志が昨日、東京オリパラに関しての提言書を政府と大会組織委員会に提出しました。感染拡大リスクを低減する上で「無観客開催」が望ましいとしています。

尾身会長は「政府の御用学者」と批判され、一方では「いたずらに不安をあおっている」とも言われ、いろいろとお辛い立場ですが、自らの役割を果たそうと日々頑張っておられると思います。今回の提言はそんな尾身会長の「専門家としての意地」を垣間見ます。菅首相はすでに「有観客」を明言しており、現実としてそのまま受け入れられるのは難しいと感じますが、上限数を決めるにあたって重視していただきたいものです。

さて、大会組織委員会も同日、観客向けのガイドライン素案を公表しました。「直行、直帰」の推奨や「談笑の自粛」を求めています。多分、無理です。

東京都職員時代に招致準備担当課長だった鈴木知幸・国士舘大学客員教授は昨年から「あるべき姿は無観客。入れるとするならば、首都圏を中心とした幼保、小中高の児童生徒にチケットを配る。せめて子どもたちだけでも会場で生観戦させてあげたい。それがレガシー(遺産)につながる」と提言しています。私個人の考えは鈴木氏に一番近いです。

また、競泳・シドニー五輪メダリストの田中雅美さんもTV番組で「無観客でも選手たちのモチベーションが下がる心配はそんなにないと思う」旨の発言をしていた記憶があります。

「安全・安心の大会」を繰り返す菅首相、どのような判断を下すのでしょうか。

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