郷社のお祭り

 昨日、一昨日は神明社のお祭りに明け暮れた。こうみえてクリスチャンである私は地域的に身近であるはずのこの祭りにはとんと無関心であったのだが、南中の同級生であるK君が神輿行列の天狗役という大役を務めることになったこと、さらに地域の行事ということで少しはそれに触れてみようという思いもあり、一昨日の宵宮(例大祭)に参列させて頂いた。

 一言でいって厳かである。住宅メーカーに勤めていた時から地鎮祭や工事安全祈願祭など数々の神事は経験しているが、やはり神社そのものの祭礼には非常に厳粛な雰囲気が漂い、柄にもなく緊張した。

 宵宮は昨年から数々の舞が披露されることもあり、なかなかの賑わいであった。

 翌日は神輿行列である。まずは地元町内会の控え所にて行列を迎える。

 K君扮する天狗は「猿田彦(毘古)」という神である。これまた同級生のF君の解説によると、サルタヒコは「古事記」や「日本書紀」の天孫降臨の中で天降りをする際にその道案内をした。という事で神輿行列でも天狗は先導役を務めている。写真では獅子舞の陰に隠れている(汗)。

 行列が目の前を通りすぎる時に声をかけたのだが、天狗の面で見えにくいのか、キョロキョロとあたりを見回したK君。大変だな・・・

 次は南中16期ジョヤサ館でさらに行列を迎える。正式な控え所ではないが、奉げるお米を準備。天狗、今度はどこを歩いているかわかったみたいだ。

 午後からは町内会の控え所解体&縄撤去。16時から同期で集まって天狗役御苦労さん会。しかし、天狗は終了後も何かあるのかすぐには現れず・・・(後で来た)。18時から町内会の直会があるので中座。

 ところで、神明社のことをこの地域の人々は昔から「郷社」と呼んでいる。この郷社について、直会の際に町内会長が解説プリントを配ってくれた。それによると、戦前、神社には位があり、県知事から供物を上げられる神社を県社、村長が行うのが村社。郷社は県社と村社の中間にあたる神社で県知事と市長から供物が奉納された。横手神明社が郷社となったのは明治6年だという。

 “地域の祭り”は宗教の枠をこえて、参加するのが大事だし、日本人の長所である。いま、小中学校ではかまくらやぼんでんについての学習メニューはあると思うが、もう一歩踏み込んで、このような祭りについても学ぶ機会があれば良い。いや、これは学校だけでなく、地域として子どもに教えていく役割も大事だ。

 

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