政治とカネ

東京地検特捜部が安倍派の幹部に任意で事情聴取したとの報道。自民党各派閥の政治資金パーティーをめぐる捜査は会計責任者のみの立件で終わるのか、はたまた議員にも司直の手が伸びるのか注目されます。

いわゆる“安倍派5人衆”が閣内や党の要職から外れて、その中の一人である萩生田光一氏の後任として党政調会長に就いたのが75歳の渡海紀三郎氏。その名前を聞いたときに「え?まだ引退してなかったの?」と思ってしまいました。

渡海氏は若手議員時代に自民党を離党し、新党さきがけを結成したメンバーの一人です。平成初期、「政治とカネ」の様々な事件が起こり、政治改革に取り組まなければならないという機運が高まりました。しかし、時の政権だった宮澤内閣の姿勢が定まらずに不信任案決議案が可決。そのタイミングに飛び出したのでした。同じタイミングで小沢一郎氏、羽田孜氏らも離党して新生党を結成しました。

この動きは「細川連立内閣誕生=結党以来初めての自民党下野」につながり、政治改革は小選挙区制導入という形で実を結んだかにみえましたが、今はそれが十分に機能していないという評価があります。抜け道があるのですね。

今回の一件でまたしても政治改革を断行!との声が与野党から挙がりはじめています。さて、国民からの不信を払拭できるような「令和の政治改革」は成し遂げられるのか?平成の時代に改革にまい進した渡海政調会長、当選10回大ベテランの手腕に注目です。

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