大館市民もなかなかやりますね。
新人三つどもえの争いとなった大館市長選。昨日の投開票の結果、市議を辞して挑戦した石田健佑氏が激戦を制しました。
下馬評、というかフツーに考えれば特に失点もなかった福原市政の継承を掲げ、自公の支援を受けた日景健悟氏だったんでしょうが・・・逆にそれが災いしたのですかね。「中長期的に市政を見なければならない」と言っていて的を得てはいるのですが、それが有権者には「危機感が足りない。何も変わらない。そんな悠長なことでいいのか」と受け止められたかも。
3度目の正直を目指した麓幸子氏は「私にはしがらみがない」と言い切って選挙戦を展開しましたが、皆さん、全くしがらみなしで暮らしていますか?日経ウーマンの編集長をしていたのだからご自身それをわかっているのに、勝つために刷新“感”を出すしかなかったのかな。政治をやる上で大切なのは何かの判断を迫られたときに、しがらみを“超えていく”ことなんです。
とはいえ、地元紙が書いているように石田氏の市政運営能力は未知数です。若ければいいってもんじゃない、というのは全国津々浦々で実証済みです。私は会派で大館市長選の話題になったときに「オレが大館市民だったら石田氏に票を入れます」と言いましたが、あくまで地元紙の記事を見ただけのイメージでしかも消去法です。若さに任せて暴走せずに、時に諫めてくれる優秀なブレーンをつけてがんばってほしいと思います。
それにしても、商工会議所元会頭の影響力ってすごいんですね。