総務文教常任委員会行政視察その①~朝倉市~

九州は毎年のように大雨災害に見舞われます。福岡県の中央部、「筑前の小京都」といわれる秋月地区や、日本最古の実働する水車「三連水車」が観光スポットの朝倉市は平成29年7月の九州北部豪雨で33名もの死者を出す甚大な被害を受けました。災害後の復旧事業や新たに取り入れた防災対策について説明をいただきました。

生活再建のための事業としては公営住宅や定住促進住宅の整備があります。令和3年度までに47億円もの義援金が寄せられ、それを被災者に支給する支援金の財源に充てたそうです。また、農地・農業用施設、ため池、山林、河川、砂防施設と大規模な復旧、改良が行われています。

その後の防災対策として印象に残ったことは避難所における全般的な見直し。「指定避難所には物資搬入などのスペース(空き地)がないと有効ではないことがわかった。それにより、新しく建てたケースもある」とのこと。これは大規模災害を経験したからこその気気づきだったかもしれません。

孤立する可能性がある集落については、一定数の備蓄食料の確保や衛星電話の取り組み、自衛隊への情報提供といった支援策を挙げられました。

重要なのは防災に対する住民意識です。地区ごとに開催している出前講座は災害後から依頼が増え、危機意識が高まっているとのこと。ここの部分、災害の有無関係なく日頃から心構えをしていただく方策がなかなか難しいのです。

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