総務文教常任委員会行政視察その③~北九州市~

福岡県内最大の面積にして人口約90万人の大都市・北九州。九州の玄関口として栄えてきました。

北九州市議会棟の図書室からはそびえたつ小倉城が見えました。

ここでは主に地域や住民と連携した防災事業について研修。「みんな de Bousai まちづくり推進事業」は地区Bousai会議運営支援、人材育成、SDGs防災サポートに分かれており、それぞれ専門家(ファシリテーター)、大学、企業等の協力を得ながら進めています。

災害時の避難所は防災協力金(年15万円)により、「まちづくり協議会」を中心とした住民主体の開設、運営が行われ地域防災力の向上に効果が出ているとのことです。

自主防災組織も活発。平成9年に結成された「北九州市市民防災会総連合会」に区市民防災会連合会→地区・校区市民防災会→町内市民防災会がぶら下がっていて、防災リーダーをメインに活動しています。

とはいえ、当然ですがそれぞれの事業には課題もあります。例に挙げると地区Bousai会議運営支援におけるファシリテーターの固定化(負担の増加)。これには新たなファシリテーターの育成が急務です。私は自主防災組織で活躍している防災リーダー(=防災士)とリンクした育成や活用が有効なのでは?と質問してみましたが、そこはきちんと「検討している」とのこと。さすがです。

今回の行政視察で感じたのは、やはり地域防災力をいかに高めていくか!です。その根底としては住民の皆さんが平時から危機意識を持ち、自分はどうするか?を考えていただくこと。そのために行政がやるべきことは何か。今以上に議論していかなくてはなりません。

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