会派研修の報告です。
朝来市では、「防災道の駅」に選定された但馬のまほろばに行ってきました。
平成17年に設置され、当初は市の広域防災拠点と位置付けていました。令和3年に国交省による防災道の駅制度とのコンセプトが合致し、選定されました。
昨年、総務文教常任委員会で視察した「道の駅うきは」は国と市の所有地を区分けして、復旧のための拠点と避難所としての役割を両立する方針でしたが、ここに関しては国の敷地が大部分を占めているためにどちらかというと復旧における後方支援拠点の要素が強いようです。
様々な防災施設が配置されています。
この道の駅は北近畿豊岡自動車道と直結しており、その点からも重要な防災拠点なのですが、アクセスが良いことで集客力もあります。驚いたのは指定管理料がなく、逆に施設修繕積立金として毎年2千万円を市が徴収しているとのこと。これは収益の出ている三セクに限っての措置のようでしたが、横手市の考え方との違いに「気づき」をいただきました。
担当者の方の「道の駅として継続してこその防災拠点。<こんなものがあったらいいな>という視点で平時からの使い勝手を検討していきたい」という言葉が印象に残りました。
翌日は宍粟市へ。横手市と同様に「発酵のまちづくり」に力を入れています。日本酒発祥の地として、「発酵のふるさと」を名乗っている街です。
市内に二つある酒蔵のうちの「老松酒造」を訪問しました。
江戸時代中期に創業し、257年の歴史を持ちます。第11代のおかみさんに酒蔵を案内いただきながら、様々な取り組みについてお話を伺いました。
日本酒だけではなく、「発酵食」としてのアプローチを試みて建物内に「老松ダイニング」というレストランをオープン。大阪や京都からもお客さんが来て外貨の獲得に成功しているそう。そして、酒米は3年先まで農家と契約を結び、お互いに数量(売上)確保の工夫を行っているとの説明に一同、感心しきりでした!