私は就職氷河期の入り口世代ですが、当時人気だった職種は旅行代理店でした。仙台での企業説明会は毎回、各社のブースに学生が列をなしていました。弾けたとはいえ、まだバブルの名残があったんですね。
そして、地元企業で人気だったのがアイリスオーヤマ。「成長する会社」として注目されていました。ただ、私はすでに住宅業界に的を絞って就活していたし、「ホームセンターで売っているプラスチックケースをつくっているところ」という認識でしかなかったので、あまりピンとこなかったのが正直なところです。
その後、アイリスオーヤマは家電業界に進出して大手からOBを続々と引き抜いて大きくなりました。あの列に並んでいた学生はやはり先見の明があったのでしょう。ちなみに、史学科の同級生も就職したはずです。
“小泉コメ劇場”の最中、アイリスオーヤマの精米工場が記事に載っていました。コメも扱っていたなんて!