「赤穂義士と塩のまち」赤穂市は兵庫県の南西部に位置している。隣はもう岡山県である。宿泊したホテルは赤穂城跡のすぐそば。まだ桜が咲いていた。
ここでは「スポーツによるまちづくり」を勉強。赤穂市は昨年2月に「スポーツ都市」宣言を行っている。横手市もいよいよ今週末に「スポーツ立市よこて」を宣言し各施策を展開していくことになるが、赤穂市の取り組みは今後に向けて格好のテキストである。
赤穂市におけるスポーツ施策の目玉は「赤穂シティマラソン」であった。第1回大会が一昨年ということで歴史はまだ浅いのだが昨年の大会は全国から3500を超えるエントリーがあった一大イベントである。赤穂市では「赤穂の魅力」を全国にPRする機会と捉え、市民と行政が一体となってこの大会を盛り上げている。
例えば沿道での応援体制は市内の各地区で役割分担をし、ランナーのために水や食べ物を用意。各ポイントで小(中?)学校の吹奏楽部が演奏。ランナーに幼稚園児から応援ハガキが送られてくる。会場にグルメ広場を設ける等々のもてなしがこれでもかとばかり準備されている。もちろん、警察・消防団の協力体制もバッチリ。市内の企業にスポンサーになってもらったり、大手スポーツ紙と連携して情報発信も積極的に行っている。
市民の応援態勢については半ば強制的なような気もしないでもなかったが、各地区のまちづくり組織には丁寧に説明して了解を得ているという。多くの方々をもてなし、魅力をPRするためにはこのような方法も必要だろう。そして、赤穂シティマラソンのような「目玉」をつくること。スポーツ観光という視点でいくと、これを柱に面白い仕掛けがどんどんできるのではないかと思った。