5回目の五輪、最後の五輪。上村愛子選手の挑戦は4位で幕を閉じた。悲願のメダル獲得はならなかったが、最高の滑りだったのだろう。あの涙は「やりきった!」という達成感であふれていた。心から拍手を送りたい。
思えば、4年前のバンクーバー五輪。「何でこんな一段、一段なんだろう」と涙したその言葉。それは悔しさゆえの一言だったが、私は初参加の長野五輪から一段ずつ順位を上げてきたその凄さを改めて知り、その後の“人生初”一般質問の際に「一段、一段」という言葉を使わせて頂いた。そういう意味で私にとって上村愛子さんは強烈な印象を残してくれた選手だ。
東京都知事選は舛添要一氏が大勝した。当選の要因は一言でいえば「安定感」だろう。来年度予算を控え、就任後すぐにハードなスケジュールが待っているが、焦らず、一段、一段仕事をしていってほしいと思う。