自公政権の監視役として、野党の果たすべき役割は大きい。最近、野党勢力の中で様々な動きがある。
まず、民主党。細野豪志氏が「自誓会」という政策集団を立ち上げた。民主党の各グループは議員の「かけもち」を認めていて、いわばサークルのような形をとっているのだが、この細野グループはそれを認めず、自民党の派閥のような形をとったらしい。「穏健保守」を目指すらしいが、次期代表選挙を視野に入れての動きであることは明白。民主党を軸とした野党再編が実現できるのか、その手腕は見ものである。
野党再編といえば、こちらが先行しているようだ。日本維新の会と結いの党が参議院で統一会派を組むこととなった。この勢いで減税日本を巻き込んで新党結成となるのか注目していきたい。が・・・「寄せ集め」といわれないように、細かい部分まで政策を詰めていかなければ国民の期待は大きいものにはならないだろう。
そして、野党ながらも安倍首相に寄りそう動きをみせているみんなの党は、一枚看板の渡辺喜美代表が8億円借金問題で辞任に追い込まれた。他党のトップと対等な立場で議論できそうな議員は見当たらず(強いていえば浅尾慶一郎氏か松沢成文氏か?)弱体化どころか、党存亡の危機に陥った。
野党の動きは何となく、維新&結いが主導権を握りつつ、夏に民主党の海江田代表の去就が注目され、来春の統一地方選挙をにらんで秋以降、ひとつの形が浮かび上がってくるのでは。何はともあれ、いつでも政権交代可能な勢力をつくっておかなければ健全な民主主義は育っていかないだろう。