微笑みの国で・・・

 微笑みの国・タイ。ここではウクライナよりもずっと前から政治混乱が続いている。インラック首相が兄であるタクシン元首相の恩赦法案を目指したのをきっかけに反政府派が大規模なデモを行い、さらには総選挙を妨害するといった事態が続いている。

 そして昨日、新たな展開が。政府高官の人事をめぐる問題で裁判所が違憲を判断。インラック首相が失職という事態になった。これで怒ったのが政府派で抗議行動を行う予定との事。これで勢いづいた反政府派との激突は必至。7月に再選挙を実施するらしいが、これも混乱するだろうというのが識者の見方だ。

 タイは12年前に、当時勤めていた広告会社の旅行で訪れたが街並みが非常に美しく、人も温かい。オカマショーでうかつに写真撮影に応じ、金をふんだくられた以外はいい印象を持っている。それなのにこんな状態では誰も観光で行ってみたいと思わないだろうし、株価も大幅に下落している。混乱はタイにとってかなりのマイナスになっていることは明らかだ。

 こういった国際情勢をみると何だかんだで日本は民主国家なんだなあと改めて思う。まあ、それで満足してはいけないのだが。タイも「力で激突!」ではなく、「議論で激突!」する正常な状態に戻ってほしいものだ。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。