開き直る

 NPBの日本シリーズのカードは「福岡ソフトバンクVS阪神」となった。それにしても、クライマックスシリーズでの阪神・和田監督には「人間は開き直るとここまで強くなれるものか」という事を改めて気付かせてもらった。

 チャンスとみるや、関本、新井(貴)ら代打陣を惜しげもなく起用し、先発はメッセンジャー、能見、藤浪、岩田、そして再びメッセンジャー、能見と順番をかたくなに崩さず、中継ぎの軸は福原、そして締めはどんな展開でも、何連投でもオ・ソンファン。まるでブレなかった。

 「失うものは何もない、後悔したくない」この想いが思い切った采配を生んだ。今までのファンの批判はどこへやら・・・である。「あくまで優勝は巨人。私たちはセリーグの代表として日本シリーズを戦う」と王者に敬意を表し、胴上げもビールかけも行わなかった。謙虚な指揮官だ。

 クライマックスシリーズ突破の立役者は投はオ・ソンファン、打はゴメスという事だと思うが、出場した選手全員が役割をきっちりこなし、貢献した。特にキャプテンの鳥谷。感情を表に出さないクールな選手だが、1イニングも休まずプレーし続ける姿はまさにプロだ。俳優でいえば佐藤浩市のような感じである。ちなみに私はずっと前から佐藤浩市のようになりたいと日々努力を重ねているつもりだが、どうもキャラが違うようだ。

 全員野球の阪神、2度目の日本一を賭ける日本シリーズは25日(土)から。

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