昨日も午後から登庁。まずは午後1時~議会改革推進会議。協議案件は2つ。①「タブレット端末の導入について」は先日の視察研修を踏まえ、意見交換。「導入すべき」という意見で一致。そして、全議員に「タブレット」の理解を深めてもらう事が必要との観点で研修会(体験会?)を実施する方向となった。
②「議会報告会について」。7月末の議会報告会に向けて、各地区会議にお願いの文書を出す。その内容などを協議。前回は「共催」の意味がイマイチ浸透していなかった反省を込め、周知徹底を確認。
午後2時半~議員研修会。講師は再び群馬県立女子大学の佐々木尚毅教授。今回は市職員の皆さんも10数名ほど勉強に来られていた。職場でのパワーハラスメントから男女共同参画社会の本当の意味、そして、少子化を乗り越えるためには、「人」らしく生きる平等社会への転換の必要性を熱っぽく語られた。今回のテーマの肝は「少子化」。
簡単にまとめると、少子化を乗り越えるために学ぶべきなのは北欧。育児支援にしても中途半端なバラマキではなく、徹底的に!長期的に!やっている。子どもは将来の国の宝。だから、そこに力を入れるのは当然。そのためには「男」とか、「女」である前に「人」が「人」として平等に生きられる、感謝とやさしさと思いやりのある社会環境に転換しなくては!「地方政府」たる地方自治体ががんばれ!とのメッセージ。
佐々木先生の言葉は心が込もっていた。「子どもは育てたようにしかならない。<おめ、バガだな>と言われて育つと本当にそうなる。そして、<●●くんは優しいコだね>と言って育てていけば本当に優しい人になる」。そして、「男のくせに!」とか「女のくせに!」という言葉が飛び交うのではなく、日本人も外国人も子どもも高齢者も障がい者も関係なく「やりたいようにやれ!」と背中を押してくれる社会が必要なのだ。
いまの日本で、そういう社会に転換することは容易ではない。寿松木孝議員がブログで「常識でわかっていることでも、違う答えが出る」と書いているがその通り。だって、私は過去に“男女共同参画の理解者”を自認しているある経営者が女性社員に「子どもを産むときはオレの許可をとれ」とにやけながら言っているのを目撃しているから・・・
そして、平等社会を実現しようとすれば、誤解した復古主義の方々が「日本の伝統である家族主義的社会が崩壊する!」と騒ぐだろう。しかし、ここで佐々木先生の言葉がよみがえる。「じゃあ、<子宝>という良き伝統を失いつつあるのは一体どこの国なんだ?」と。日本の伝統を守るために、平等社会にしなければならないのだ。
P.S.佐藤誠洋議員もこテーマで“深い”ブログを書いています。そちらもどうぞ!