民主党中間派

 いわゆる“親小沢”でも“反小沢”でもない民主党の国会議員を指す。このグループは昨年秋の党代表選で候補者による公開討論会を主催したり、最近は菅首相の公約を検証する会合を開いている。

 中心的な活躍をしているのが宮城県選出の参議院議員である櫻井充財務副大臣。彼は現役の医師であり、シックハウス対策などの医療政策に明るい。他にも中小企業活性化策として、金融アセスメント法案(←銀行が地域の企業にどれだけ貢献しているかを公表する法律)制定に向けて汗を流している。

 また、小泉内閣時代の“規制緩和”で多くなりすぎた仙台のタクシー台数に規制をかけられるように戻すという実績を残している。競争激化で経営が悪化したタクシー会社が運転手の賃金を引き下げた事による悪循環(賃金を少しでも稼ぐために労働過多→疲労蓄積→事故発生→仙台市民が被害を被る)と増車を決めた協議会メンバーの中に、増車によって利益が生じる人間がいたといった問題を指摘した。「競争は必要。だからといって、何でもかんでも規制緩和しなければならないというのは変。世の中には緩和することによって国民の利益にならないものもある」と主張したわけだ。

 こうした活動は民主党以外の政党からも評価されており、副大臣になる前の国会での質疑を見ると感情だけに流されない、本当に中身のある議論を毎回行っていた。

 仙台在住時に彼の話を聴く機会が何回かあったが、まだ直接の面識はない。それでも尊敬する政治家のひとりだ。“中間派”のメンバーには他にもバランス感覚に優れた議員は何人かいる。彼らに活躍の場をもっと与えることが民主党の未来にとって大切なことではないだろうか。

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