全力プレーをありがとう

 「スポーツが地域を元気にする」。これは私の信念のひとつである。

 選抜高校野球。東北高校は敗れはしたものの、全力プレーで地元の被災民に元気を与えてくれた。選手の中には、亡くなったり、未だ行方不明の友人がいるという報道もあった。そんな悲しみを胸にしまいこんで、懸命に戦った。

 私はアンドナウの現場にいた頃、五十嵐征彦監督を取材したことがある。その時に「私立の強豪も、普通の公立高校も同じ高校生。だから実力はそんなに違わないです。たくさん練習したからって強くなるわけではない。要は野球の“基本”を繰り返し練習していくしかないんです」と語ってくれたのが印象に残っている。

 それから「東北高校の野球は“若生野球”。挨拶、掃除・・・ そういった事ができていないと部室にも入らせてくれなかった」とも。

 昨日はそんな“東北高校の野球”を見事に表現した試合だったと思う。そして、同じく全力で迎え撃った大垣日大高校もあっぱれであった。

 その若生正広監督が率いている九州国際大学付属高校はベスト8に進出した。そして今日は、八戸市に学校がある光星学院高校が登場する。健闘を期待したい。

 

 

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