増田のまちなみ

 アンドナウの現場で働いていたとき、角館に行く機会が何度かあった。休日、平日関係なくたくさんの観光客とおぼしき人々が武家屋敷の通りを散策している光景を見て、「これが通年観光なんだなあ」と感心した事を思い出す。

 その角館は国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている。そして横手市増田は現在、県内で2例目となる重伝建選定を目指して、保存対策調査を進めている。今日はその中間報告会が増田ふれあいプラザ(まんが美術館)で行われた。

 増田地域は江戸時代から交通の要衝として栄え、明治中期にはいち早くインフラが整備され、商業地として発展してきた。その名残が「内蔵」であり、“蔵のある町”として最近、注目を浴びている。

 今日の報告会で勉強になったのは、増田は「内蔵」の他にも、まちなみ全体が魅力ある特性を持っているという事。切妻・妻入の建物の残存率が他と比較して高く、集中している。それから、水路が流れている(水と親しめる)、樹木・前庭のある建物が多いといった、いわば“写真を撮りたくなるまち”の要素を満たしているのだという。

 重伝建の選定にはまだ1年半くらいの時間が必要との事だが、ぜひ地域の皆さんと力を合わせて増田を“通年観光の地”にしていきたい。昨日のブログでの金沢公園もそうだが、横手には観光振興の資源がたくさんある。“観光”が横手の活性化のカギを握っていることは間違いないだろう。

 

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