農業をバカにするな

 山本有二・農水相は時々、安倍首相を誘って坐禅を組むという。そのわりには「分別」をわきまえない人だなと思う。昨日、国会で彼の度重なる失言が問題となっている中でTPP議案が衆議院の特別委員会で採決された。

 農業はTPP議論の中でも中心となる分野である。それを所管する大臣なのに真摯に向き合おうとせず、緊張感の欠片もない発言を連発。「JAの方々が大勢いらっしゃっるみたいでございますので、明日にでも農林省に来ていただければ何かいいことがあるかもしれません」というのはどういう意味か?農業をバカにするなよ。農家をなめるんじゃないよ。

 来週には“数の力”で衆議院の本会議でも可決されるだろう。しかし、その前に山本氏は即刻、辞任すべきである。辞任しないなら、首相が罷免すべきである。そして参議院では、農業に理解のある、農家の心に寄り添える新しい大臣の下で議論すべきだ。そうでないのなら、小泉進次郎氏の奮闘むなしく、安倍内閣・自民党は「憲政史上、最も農業を軽んじた政権」として、歴史にその名を記すことになるだろう。

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