ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任して数日。就任前からツイッターを通じて日米の自動車業界に圧力をかけ物議を醸していたが、大統領になるやいなや早速その“権力”でオバマケアの見直しや、TPPの永久離脱、入国制限など選挙中に発言していたことを大統領令に署名する形で実行している。
それを踏まえると、日米関係も従来どおりの付き合い方はもはや通用せず安倍首相も相当苦慮していると思う。逆に考えるなら今までの対米従属から路線を切り替えるいいチャンスが来た、ともいえるのだが果たして首相にそれができるのかは微妙である。
トランプ大統領は何をしでかすかわからない、というのが世間の見方だがひとつだけわかっているとすれば、内政においても外交においてもビジネスライクなやり方をしてくるという事だ。先日もテレビ番組で池上彰氏がそう解説していた。彼にとってはアメリカ国民が顧客、その他は取引先なのである。
だとすれば、日本としてもあくまで割り切ってビジネスライクにふるまえば良い。TPPではなく、FTAの二国間交渉に持ち込もうという意図があるようだが、そんなものには乗らないことが賢明だ。そして、彼が自国第一主義を掲げるなら、こちらは国際協調が国益にかなうということを見せつけてやることだ。それがトランプ時代における日本の役割になるのかもしれない。
P.S.72代横綱・稀勢の里が誕生しました。伝達式の口上はシンプルかつ力強くて良かったと思います。なんか本人よりも田子ノ浦親方の方が緊張していたような(笑)