誰のために・・・?

 加計学園グループは岡山理科大をはじめとした数多くの大学・専門学校・高校等を運営している。その規模は地方に本部を置く学校法人グループとしては日本有数といっていいだろう。ニューウェーヴ時代に会派視察で銚子市を訪問し、千葉科学大学について勉強したが、この大学も加計学園系列である。

 さて、その加計学園が国家戦略特区によって今治市に岡山理科大の獣医学部を開設することをめぐる問題。天下り問題で引責辞任した文科省の前事務次官が「<総理のご意向>文書は確実にある」という記者会見を開くなど新たな展開をみせている。共謀罪の審議もからみ、国会の対立はますますヒートアップ必至だ。

 政治は誰のためにあるのか。もちろん、国民のためである。国家戦略特区も地域を限定した規制緩和等を図ることにより民間投資を引き出し、地域活性化を促すという、これもまた国民のための政策である。

 これを踏まえてこの複雑怪奇な加計学園問題をシンプルに考えていくと
●獣医学部の新設は国民のためなのか?
●「広域的に」、「存在しない地域に限り」という文言を追加したのは国民のためなのか?
●平成30年4月開学という大前提は国民のためなのか?
 という疑問にぶち当たる。

 今は前事務次官の発言ばかりが取り上げられ、信ぴょう性がないとか、再調査はしないとか、出会い系バーがどうだとか・・・という話になっているが、そもそも獣医師を増やすために、どうしても平成30年4月に近隣に獣医学部がない地域に新たにつくらなければならない!という根拠と理由が語られてない。ここが肝というか、議論のスタートだと思うのだが。

 

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