プライベートを兼ねて気仙沼市に行ってきた。市議選が終わったら訪問する、という幼稚園から高校まで一緒だった友との約束であった。横手から高速を使って約2時間半。一昨日の夕方着いて、昨日の夕方に帰横。
気仙沼市は宮城県の北東の端、太平洋沿岸に位置している人口約6万人の街。宮城というより、岩手県といった感覚がある。そして、気仙沼湾を囲んでいる地形も特殊である。
東日本大震災では皆さんご承知のとおり、気仙沼も津波による死者・行方不明者が1200人超という甚大な被害を受けた。産業の主力である水産業の施設も軒並み津波にもっていかれ、被災家屋も全体の4割に達した。
昨日の午前は案内をいただきながら、復興状況を視察する機会に恵まれた。
安波山からみた気仙沼市街の全景。
この写真の黄色の点線内が被災した(拡大して確認してください)。
今、力を入れている復興事業が八戸と仙台を結ぶ三陸湾岸道路のうち、気仙沼道路に架かる(仮称)気仙沼湾横断橋の工事である。震災前から構想はあったものの、あまり進んでいなかったものだが、震災後に「復興道路」として、平成23年度中に事業化されたものである。
気仙沼横断橋は気仙沼港ICと大島IC(ともに仮称)を結ぶ斜張橋であり、その長さは680mと東北最大になる予定とのこと。今は橋桁が完成している段階である。
この写真の真ん中くらいにみえるブルーシート(拡大してください)のあたりが大島ICになる予定。
震災後の観光拠点としてつくられた「海の市」。昨日も観光バスが数台停まっていて、団体客が訪れていた。
外壁には津波の高さを表示していた。
東北人として、東日本大震災は決して忘れてはならない。しかしながら、日常を過ごす中でフッと忘れてしまう瞬間もある。それを防ぐためにも、そして教訓を得る意味でも今後は定期的に被災地を訪問したいと思っている。