この一週間

 最近は金足農ネタばかりのブログでしたが、きちんと仕事もしていました(笑)
 ということで、この一週間の公務をまとめて。長いです。

●17日(金)午後 議会改革推進会議。行政視察の振り返りをしました。久慈市議会が議員間討議の際にホワイトボードで論点整理を行っているというのを早速マネしてみました。模倣は悪いことではありません。

 各委員からは議長のリーダーシップ、議会がひとつになって当局に向かう、議会モニター制度を採用しよう!、議論の見える化(課題、知識を共有)、委員会で論点整理、(視察先の)個々の議員の意識が高い!、(視察先の)議会事務局職員がすごい!、議会と事務局が話し合おう!という話が次々と出ました。

 そういったことから、まずは「議論の見える化」を確立する取っ掛かりとして、各委員会で行政視察した後にホワイトボードを使って振り返りをしてみては・・・という方向性でまとまり、後日の議会運営委員会及び全員協議会懇談会の場で提案することになりました。やれることから、やってみよう!です。

●20日(月)午後 秋田県勢103年ぶりファイナル進出の朗報を受けて議員研修会。佐藤淳・青森中央学院大准教授を講師にお招きし、「<地方創生>時代の議会の使命」を学ぶ。議会事務局、ナイス人選です!

 先日の議会改革推進会議、そして2月の広聴分科会それぞれの行政視察で研修したことの復習をしているようでした。

 今、全国の議会は「居眠り」、「目覚めた」、「したふり」、「真の改革」の4つに分類されるそうで、議会改革の第2ステージとして地域課題を解決する(住民の役に立つ)議会が求められているそうです。そのためには、住民の意見を政策に活かすサイクルが議会の中でしくみをつくっていくことが必要です。ちなみに、横手市議会は今のところ「したふり」だと思います。

 そして、佐藤先生が強調されたのがワールドカフェによる議員間討議の必要性。事例として宮城の柴田町議会が総合体育館建設に関する疑問点を論点整理し、議会で共有しているという話をされました。なるほど・・・これ、横手にとってもタイミング的にピッタリです。

 休憩後は、じゃあ今日の出席者で実際にワールドカフェをやってみよう!ということで「10年後の横手市のありたい姿」をテーマにして体験してみました。ワールドカフェがワークショップと違うのは発表も、意見の集約も不要だから気軽に参加できるという点だそうです。そして席替えをすることによって得られる「気づき」も多いとか。それでも最後の個人の振り返りとして「では、自分は何ができるの?」を考えさせるしくみにもなっています。懇親会で佐藤先生、「あれだけ楽しくやっていた議会はそうないですよ」と言っておられました(^^)/

●21日(火)午後 甲子園ファイナルを気にしながら9月定例会の議案説明会→行政課題説明会→議員懇談会。会場の部屋に入ったら、地元の秋田魁はもちろん、普段はめったに取材に来ない全国紙記者、そしてNHKのカメラまであって「何?」と思いましたが、市職員による不正事案の件で陳謝と詳細説明が冒頭にあったからでした。う~ん、もう一歩踏み込んだチェックが必要だったかな。市民の皆様にはご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

 行政課題説明会では、いよいよ「横手市のグランドデザイン」の素案が出てきました。負担を将来世代に先送りさせないために、合併特例債を95%も充当していろんなものをつくりたいんだそうです。そうすると、平成42年度あたりには財政調整基金残高の最小維持ラインを割り込んでしまうが、市職員を減らしていくので大丈夫なんだそうです。グラフをみたら平成42年度から残高がV字回復していました。先日、塩竃で佐藤市長からお聴きした率直な振り返りを思い出し、不安になりました。何をやるにも「人」なんだけどな。AIが発達してるからいいと思っているのかな。

 このグランドデザインにしろ、その前に説明された「組織機構再編方針(案)」にしろ、机上で物事を考えているような気がします。現場の意見をどれだけ反映させているんだろうか。疑問です。組織再編だってあのままの案でいったら某部のトップになる人は責任も含めてすごい仕事量になると思いますよ。

 議員懇談会では議会改革推進会議の提案が了承されました。私、その場で挙手して「市当局からグランドデザインが出てきた今このタイミングで柴田町議会のように議会で論点整理していくことが必要。議長のリーダーシップでしくみをつくってほしい」と発言しました。きっとやってくれると思います。

●23日(木) 午前はタブレット端末推進会議。9月でリース期間が終了するタブレットの後継機種選定がメイン。市の予算=市民の税金ですから出てきた数社の見積もりの中から低額のものをチョイスすることで意見集約。議員個々の毎月の負担額はちょこっと上がりますが、その分今までなかったメリットが付加されるので理解はいただけると思います。

 午後はお隣、岩手県の西和賀町で北上、西和賀両議会との研修交流会。JR北上線や秋田自動車道、R107でつながりのある3市町議会が集う初めての試みでした。

 まず、JRゆだ錦秋湖駅の奥に位置する本屋敷地区で「西わらび」の特産化に向けた取り組みを栽培圃場を見学しながら研修。

 わらび農家の小田島薫さん。御年88歳です!


 10年後の将来像も思い描いているそうです。その情熱、恐れ入ります。

 そのまた奥に入ってくと、「縄文の谷kitchen開」というレストランがありました。本当に「こんなところに!?」という感じです。


 地元食材を使った創作料理を提供しています。

 西和賀にはよく息抜きに出かけるのですが、まだまだ知らない魅力がありました。本屋敷地区はいわゆる限界集落。でも、そこを舞台に奮闘している事例を目の当たりにした研修でした。

 ということで、濃密な一週間でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 明日は市の総合防災訓練を参観。明後日から9月定例会が始まります。

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