野田首相の最近の言動をみると、「社会保障と税の一体改革」になみなみならぬ執念をみせているように思える。まさに首相として、政治生命を賭けて取り組んでいるのだろう。
先日のブログでも記したように、私はそれによって増税されるにしても、まずは国会議員自らが身を切る「議員定数の削減」を実現しないと、国民の理解は得られないと思っている。その事を野田首相自身、わかっていて、内閣を改造し、岡田氏を起用したようだ。
ひとくちに「議員定数削減」といっても衆議院なのか、参議院なのか、はたまた比例代表なのかとやり方はさまざま。そこに各党の思惑もからんでくる。まずは全ての党が協議のテーブルにつき、忌憚のない意見交換をしながらぜひ、まとめていってほしいと思う。
それができないのなら、国民は民主だとか、自民だとか関係なく「政治」そのものに愛想を尽かすだろう。そうなると、非常に危険だ。国会議員に危機感があるのか、ないのか。いよいよそれが試されるときがきた。