広がる影響・・・

昨日は横手地区少年保護育成委員会の定例会兼研修会に出席しました。例年ですと堅い内容のお話を拝聴するのですが、今回は趣向を凝らして教員OBによる音楽バンド「ザ・グリーングラス」の皆さんを講師にお招きしました。

1970年代の音楽演奏と合間に現役時代のエピソードを交えた講演(公演)はとても素晴らしかったです。それぞれのお話の共通点は「相手を受け入れる、認める」という事だったと思います。私は学校の先生が退職してからも「先生」と呼ばれ続けている意味が昨日わかりました。現役を退いてからも、様々な活動を通して私たちに何かを教えていることに敬意を表します。

さて、新型コロナウィルス問題で政府が今週火曜日、ようやく基本方針を決定しました。さらに一昨日は大規模なスポーツやイベントの中止か延期を求め、昨日は全国すべての小中高と特別支援学校について、3月2日から臨時休校するように要請しました。良くいえば「矢継ぎ早に」、悪くいえば「小出しに」物事を決めています。

一連の対応で混乱したのが教育の現場でしょう。まず県立高校の卒業式。私は市内3校からご案内が届いていたので出席する予定でしたが、今日までいずれも規模縮小により来賓出席中止の連絡がきました。

そして、市内の小学校・中学校。実は市教委は昨日の会議で今後の一定の方針を決めていましたが、夕方に発表された突然の「一斉休校」要請により、今日再び集まって対応を協議したようです。本当にお疲れ様です。

そして決まった対応は、卒業式は卒業生と教職員のみの出席で行います。各校は国や県の要請を踏まえ、3月2日から4月5日まで休校となります。また、子育て支援課は学童保育施設について、3月21日までは原則として自宅での保育をお願いするが、どうしても必要な場合に限り、低学年を優先して受け入れるという対応を決めました。

私も各校の卒業式を楽しみにしていましたので残念ですが、何よりも子どもさんの巣立ちに立ち会いたかった保護者の方々の心中を考えると・・・教委も苦渋の決断だっと思います。そして、中学校の卒業生は東日本大震災直後という時期に小学校入学を迎え、そしてコロナウィルス問題によって異例の形での卒業式を余儀なくされ・・・と複雑な想いを抱えているはずです。

影響は地域経済にも広がっています。まとまった数による宴席のキャンセルが相次ぎ、宴会場や飲食店を中心に大打撃を受けているようです。実は市議会も政府の基本方針を受けて、各常任委員会終了後に所管部署の市職員を交えて行っている恒例の懇親会の中止を決めました。

この経済危機を乗り越えるために、行政は有効な施策や発信を行っていくべきだと思います。そのような動きも始まったようですので期待をし、市議会も必要な協力をしていくべきと考えます。

今週から本格化した政府の対応は遅かったかなというのと、具体策は地方の現場や民間に丸投げしているというのが率直な感想です。しかしながら、北海道で緊急事態宣言が出されるほどの状況ですので、まずは収束に向かうべく国民一人ひとりが予防意識を持って日々を過ごすことが求められています。

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