復興とは

9回目の3.11を迎えました。

大津波と原発事故を起こした未曾有の大災害は15899名が犠牲となり、今もなお2529名の行方がわかっていません。

東日本大震災の報道でよく耳にする言葉が「復興」です。「復興が進んでいる」、逆に「復興はまだ途上」・・・いろいろな表現でこの言葉が使われています。

復興とは何か?私はふたつの意味があると思います。ひとつは目に見える「まちとしての復興」。震災前の姿を取り戻すだけでなく、(←それは「復旧」です)もっと発展した形のまちづくりができていることです。単純に例を挙げるとしたら仙台でしょうか。是非はあれど、リトルトーキョーのように仙台駅周辺のまちなみは様変わりしました。しかしながら、そんな仙台でも今後は人口減少が予測されています。

もうひとつは目に見えない「心の復興」。家族や大切な人を失ったり、地元に帰れなかったり、震災で心の傷を負って、いろんな想いを抱えている方々は数多くいらっしゃいます。そんな全ての方々の心を救うことができて、初めて「復興した」といえるのだと思います。

もちろん、それは長い長い道のりですし、もしかしたら不可能なのかもしれません。そういう意味では阪神淡路大震災を経験した神戸だって「復興した」とはいえないでしょう。

それでも、それぞれの立場で、それぞれの役割で「復興」に向けて日々を過ごすことが大事なのではないでしょうか。直接関わらなくてもいい、心を寄せて「祈る」だけでも。

本日、午後2時46分。委員会・分科会審査を中断して、私たちは黙祷を捧げます。

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