新型コロナウィルスにおけるSNS上での様々なやりとりの中で、「OODA(ウーダ)ループ」という意思決定と行動に関する理論を知りました。元々は空軍パイロットのための理論でしたが、今はビジネスや政治等、あらゆる分野で導入されているんだそうです。私、恥ずかしながら初耳でした。
このOODAループは先の読めない状況で成果を発揮するものだそうです。「Observe(観察)」、「Orient(仮説構築)」、「Decide(意思決定)」、「Act(実行)」の4つのステップに分かれています。「先の読めない」という部分が今回の新型コロナウィルスに当てはまりますし、まさに危機管理全般での有効な理論ということになります。
理論としてメジャーなものにPDCAサイクルがあります。では、OODAループは何が違うのか?調べてみると、PDCAというのは課題に対する「業務改善」、OODAは不明確な現状から行動を起こすための「意思決定」として、それぞれ最適な理論なんだそうです。
そう考えると、行政でも災害時はもちろん、重要な政策判断の場面でOODAループを、そして事業遂行の場面ではPDCAサイクルを活用するといった使い分けが望まれるところです。