10月に入りました。15年前のこの日、横手市・平鹿郡の8市町村が合併し、県内では唯一の郡市一体となった新しい「横手市」が誕生しました。
合併からしばらくの間は行政も議会も、そして市民の皆さんも様々なご苦労があったと思います。何せ、旧市町村それぞれが背負ってきた歴史と伝統、文化、それを尊重する一方で地域としての一体感を醸成していかなければならなかったわけですから。当時、私は議会に籍を置いていませんでしたが、タウン情報誌発行の仕事や商工会議所青年部、NPO等の活動を通してその一端を垣間見てきました。
まだまだ課題が多い横手市。それを解決ために、まずは確かなビジョン、グラウンドデザインの提示が欠かせません。市民の皆さんからも「横手市をどういう方向に持っていきたいのか、全く見えてこない」という行政に対する厳しい声を頂戴しています。
9月定例会の総務文教常任委員会では、「市が考えるグラウンドデザインは、総合計画や都市計画のマスタープランだ」という答弁がありました。策定に携わった方々のご努力は否定しませんし、敬意を表しますが、今の総合計画は隣の自治体に持って行っても通用する総花的なものだと思います。
世代間における課題はそれぞれですから、そのような内容になるのは致し方ない部分もあります。しかし、地方が抱える閉塞感を打破するためには「これが、横手市オリジナル!」という総合計画を策定し、全市一体となって向かっていく。市長にはそんなリーダーシップが求められます。もちろん、その過程には市民の皆さんとの「徹底的な対話」が必要不可欠なのは言うまでもありません。
午後から市制施行記念表彰式があります。15年の歩みを振り返り、そしてこの先の未来に思いを馳せつつ、出席してきます。
P.S.今日からインフルエンザの予防接種が始まります。横手市では費用の一部助成を全世代に拡大しますので、ぜひ接種されることをおすすめしますが、予防接種法に基づく定期接種対象者(65歳以上の方々等)以外の皆さんは10月26日(月)までお待ちいただくよう、お願いします。