会派・さきがけ研修視察その①~国東市「公金管理」~

秋田空港から羽田を経由して降り立った大分空港の所在地は国東市です。

私の中で「国東」といえば、90年代に阪神タイガースの中継ぎで活躍した弓永起浩さん。国東高校の出身です。

佐藤誠洋議員が決算総括質疑や一般質問で国東市の「公金管理」について採り上げていて、会派としてそれを深掘りしてみましょう!ということで研修地に選びました。事前に国東市から膨大な資料が送られてきて、予習が大変でした(^^;)

講師は自ら大学で学び、財務畑で公金管理を主導してきた益戸健吉氏。現在も財務管理専門委員として携わっています。

国東市の公金管理、ポイントは一般会計、特別会計、企業会計の基金を一括で運用していること。そして、リスクに対応するための条例をきちんと整備していることです。

一括運用は全基金の運用資金を一つにまとめて、運用商品を共有します。そして、個別の基金の取り崩しに対して、共有している預金を充てることができます。これによって、資金運用事務の簡素化と流動性が飛躍的に向上しました。自治体の一般的な考えとしては「??」がまだまだ多いですが、国東市の例にならって行っている自治体も増えてきているようです。ここは、もはや首長の決断しだいかと。

リスク対応ですが、実は研修に臨むまでは「行政なのにどんなリスクを背負って、運用しているのか?」という一抹の疑念が私にありました。しかし、国東市では「リスクマネジメント条例」を制定して資金運用収入と資金調達を総合的に管理していました。この条例に基づいて運用してるので、実は国債や地方債といった比較的リスクの低い商品を選んでいるのが実態でした。

大事なのは、民間・家計の感覚を持つこと。国東市では「長く運用し、短く返す」というセオリーが徹底されています。的確な仕組みづくりと真っ当な感覚。それが国東市が公金管理の先進地となっている秘訣のようです。

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