問答無用の温泉観光地・別府。人口は約11万人ですが、県庁所在地を思わせるような街の雰囲気があります。別府大学や立命館アジア太平洋大学があり、学生さんが多いからでしょうか。宿泊したホテルの窓からは別府湾が望めました。
別府市では、「デジタルファースト推進計画」を勉強しました。デジタルによって市民サービスの向上等を図るこの計画は、前日の国東市研修において講師を務めていただいた益戸健吉氏が「私も一緒に行きたいくらい」と言っていたほどで、少なくとも大分県内においてはトップを走っている先進自治体です。
この計画は市民サービス、行政運営、観光戦略(←別府ならでは)の3分野をデジタルファーストの戦略に位置付けた「BEPPU×デジタルファースト宣言」(令和元年6月)に基づいたものです。
あらゆる取り組みの項目において目標の数値を定め、庁内の共通認識を醸成させて各部署が取り組んでいるそうです。一方でデジタルの取組は未知の部分が多々あり、掲げた目標や項目にとらわれるのではなく、柔軟に変えていくことも必要と強調されていました。
デジタル化を進める上で、人材育成は欠かせません。別府市では若手~中堅職員を中心とした「変革するためにデジタルの活用を実践するチーム BE-X」を立ち上げて、庁内での育成に努めています。
住民すべてがデジタルを使いこなせるはずはありません。別府市はその点も十分に考慮して、例えば市民サービスにおいては①デジタル化によって職員の負担が軽減される②その分をデジタルが不得意な住民の対応に時間が割ける③それによって、市民サービスが総合的に向上するという成果を目指しています。この説明が私の中では印象に残りました。
横手市もデジタル化の計画をつくっている最中だと認識していますが、別府市の取り組みはぜひ参考にしていただきたいです。