東御市は平成16年に東部町と北御牧村が合併して誕生しました。「東御」と書いて「とうみ」と呼び、全国難読市ランキングで首位になっています。「少子化」という全国共通の傾向を考えた時に、いずれ横手市にも小中一貫教育が必要になってくるのではないか。そんな思いから視察研修のテーマに選びました。
東御市の小中学校区は旧町村ごとに分かれていて、旧東部町にある4つの小学校の児童は東部中学校、そして旧北御牧村の北御牧小学校の児童はそのまま北御牧中学校に進みます。そこで小中一貫教育が行われています。ちなみに、東部中は全校生徒が670名を超えている比較的大規模の学校です。
冒頭、小山隆文教育長から小中一貫教育の実践の基となる教育委員会としての方針をお聞きしました。①不登校支援②ICT教育③ふるさと教育です。特に不登校支援については、家庭支援を含んだ「子どもサポートセンター」を今春発足させ、役所内の福祉・教育関係部署が連携。そして、学校内だけではなく地域の方々にも入ってもらい活動を行っている、と熱を帯びて話されました。
小中一貫教育(←北御牧地区は保育園も)で各校が交流することで、いわゆる「中一ギャップ」の解消が図られ、保護者の安心感にもつながります。また、教員にも気付きややりがいといった意識上でのメリットが出てきているそうです。学校を中心に地域も交ざりながら、子どもたちの成長を見守っていくという姿勢は大いに参考になりました。
研修後は長越修一議長のご案内で重伝建地区「海野宿」も見学させていただき、これも思わぬ形で勉強することができました。
次回は茅野市編です。