かなり悩みましたが

昨日からマスク着用は個人の判断ということになりました。が、やはりほとんどの人は外してませんね。横手市議会も3月定例会中は各種会議においてマスクを着用すると決めていますので、昨日の広報分科会もメンバー全員がマスク姿で臨みました。まあ、インフルエンザもこわいし、花粉症の方もいますしね。外すようになるのは5月に入って5類に引き下げたあたりからかな。

今日は予算決算委員会でした。上程された予算関係の議案はここでの採決結果が最終日の本会議に反映されます。ですので、焦点の大型公共施設整備についての可否は事実上、今日がヤマ場でした。なんと一般会計の4年度補正で1本、5年度当初で3本の計4本の議員提案による修正案が出されました。前代未聞の出来事です。そのうちの3本は大型公共施設整備について見直しを求める内容のものでした。

結果からお知らせすると、大型公共施設関連3本(補正1本・当初2本)の修正案は賛成少数で否決。温泉施設「ゆーらく」の設計費を予備費に組み替える当初予算の修正案は全員賛成で可決。可決した修正部分を除く原案は賛成多数で可決です。これで、横手体育館と横手市民会館の建設がほぼ決まったことになります。私は大型公共施設整備の3本の修正案に反対し、5年度当初の原案に賛成しました。昨日一日、かなり悩みました。

今日の3本の修正案の提案理由はいずれも頷けるものが多々ありました。維持管理費を含めた財政面における不安、それによる市民サービスへの影響、確立されていない運営企画の方針等、決して少なくない数の議員から示された懸念に対する市当局の説明が十分理解されたかというと、そうではありません。そして、見直しを求める声にも残念ながら1ミリも譲歩することはありませんでした。高橋市長の強い意向なんだろうなと推察します。

それでも私が施設整備(特に体育館)に賛成の判断をしたのは、1期目からスポーツによるまちづくりに関する各種の提案を行い、その中には全国規模の大会が開ける体育館の整備が含まれていたこと。それは災害時の後方支援拠点にもなり得ること。市民検討委員会を経ての市当局からの提案であったこと。すでに基本設計や建設地にかかる代替の雪捨て場確保等に予算をかけていること等が理由です。

正直いって、懸念は消えません。当初計画から約1.5倍に膨らんだ多額の予算を費やして建設した後、財政全般において機動的な政策を打てない状況に陥るのではないだろうか?秋田市にミルハスがあり、数年後に新県立体育館が建設される計画があるのに足の引っ張り合いにならないだろうか?体育館について、市民利用と大規模大会の両立を目指すという方針は果たして現実的だろうか?

私は賛成した議員として、これから予定されている運営計画の策定状況に特に注意を払っていきたいと思っています。「まずは直営」という意味のよくわからない見切りスタートから、きちんとした仕組みを構築することができるのか。ここの出来具合が新施設成功のカギを握っているからです。

そして、この両施設が横手市が維持発展するためのまちづくりのツールであるならば、市民の皆さんにもぜひ参画していただきたいと思います。行政が「ハコモノ」という環境整備をするだけでは理想のまちづくりは不可能です。行政にお任せではなく、官民一体で知恵を出し合う。それが横手市自治基本条例に謳う「市民が主役」の思想です。

さて、もう1本出されて全員が賛成した「ゆーらく」の設計費の修正。これは、「温泉施設ではなく、地域コミュニティ施設と位置づける」と産業建設常任委員会に説明していたのにも関わらず、なぜか温泉観光施設費に計上されていたことで「筋が通らない」として、産建の皆さんが猛反発した結果のものでした。油断してましたね。

 

 

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