厚生常任委員会行政視察その①~渋川市~「給食費無償化の取り組みについて」

日本の“へそ”部分に位置する渋川市は人口約7万3000人。国内有数のこんにゃく芋の産地です。平成18年に1市1町4村が合併した結果、伊香保温泉や日本3大うどんの一つである水沢うどんも渋川の自慢となりました。

渋川市の給食費無料化は平成29年から始まりました。きっかけは当時の市長公約だったから。まず、約30%公費負担からスタートし、第3子以降の全額公費負担と徐々にステップを踏んでいっての実現でした。

群馬県は給食無償化先進地。全市町村の半分以上が実現させているため、無償化が少子化対策に効果があったとはいえない、と説明した担当者の方から正直なお話をいただきました。ただし、確実に保護者の皆さんの経済的負担軽減にはつながっています。

逆の見方をすれば、給食費無償化は子育て施策の切り札ではなく、もはや数ある事業のうちの一つに過ぎなくなってきているということ。国の動きに期待しているのではなく、一般財源を使って(←渋川市は一般会計の1%)進めていかなければどんどん乗り遅れてしまうのです。

視察に出発する数日前、男鹿市が補正予算を組んで給食費無償化を始めるというニュースを目にしました。秋田県にもそのスタンダードな波はやってくるでしょう。それでも国からのお金を口を開けて待っているだけだったら、高橋市長が言うところの「思い切った少子化対策」は画餅に帰すこととなるでしょう。

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